沖 大幹教授が日本学士院学術奨励賞に決定
優れた研究成果をあげ、今後の活躍が特に期待される若手研究者5名に対して与えられる第4回(平成19年度)日本学士院学術奨励賞を沖大幹教授が受賞することが決定しました。この賞は、創造性に富み優れた研究能力を有する人文・社会科学及び自然科学の全分野の若手研究者(45歳未満) 約20名に毎年授与されている日本学術振興会賞受賞者の中から特に優れた者5名以内に授与されるものです。 沖教授の受賞に関わる研究課題は「地球規模の水循環変動と世界の水資源需給の予測」で、種々の観測および世界の水利用に関する膨大なデータに基づくグローバルな水循環と水収支の定量的な推計や、大気と陸面の相互作用および人間活動の影響も考慮して将来の水資源需給を予測可能なモデルの構築など、新たな研究分野を開拓し国際的にも極めて高く評価されています。また、そうした研究成果が気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告や国連生態系アセスメント、あるいは日本政府の水と衛生分野に関わる政府開発援助(ODA)政策などに生かされ、世界の水問題の解決に向けた取り組みに貢献している点も今回の受賞理由となりました。
沖教授は、「思ってもみなかった光栄で、まさに身の引き締まる思いであり、『萬象ニ天意ヲ覚ル者ハ幸ナリ 人類ノ爲メ國ノ爲』という気持ちだ。すべての関係者の皆様に深く心から感謝したい」と感想を述べています。 第4回日本学術振興会賞ならびに日本学士院学術奨励賞の授賞式は2008年3月3日に上野の日本学士院を会場として執り行われる予定です。
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日本学士院学術奨励賞の受賞者決定について
第4回(平成19年度)日本学術振興会賞の受賞者決定について
第4回(平成19年度)日本学術振興会賞受賞者一覧
日本学術振興会賞の概要-優れた若手研究者の顕彰・支援-