藤野陽三名誉教授が日本学士院賞を受賞 Professor Emeritus Yozo Fujino is awarded the Japan Academy Prize

日本学士院は,平成31年3月12日の第1127回総会において,日本学士院賞9件9名を決定し,藤野陽三名誉教授が「日本学士院賞」を受賞することが決定しました.日本学士院賞は,これまでノーベル賞受賞者など非常に著名な学者が受賞しており,日本の学術賞として最も権威ある賞といわれています.授賞式は6月に挙行されます.

<日本学士院賞 受賞理由>

研究題目:長大な構造物の振動現象の解明と制御

橋梁などの長大な構造物においては地震や風などにより様々な振動が発生しますが、藤野陽三氏は計測に基づき、いくつもの未知未聞の特殊な振動現象を発見し、原因を解明し、その対策につなげました。例えば、橋の微小な揺れが群集の同期歩行に繋がり有意な振動に成長することを、画像技術を用いて世界で初めて明らかにしました。この研究は、その後2000年に発生した、橋の閉鎖につながるミレニアムブリッジ(ロンドン)の歩行者による過大振動を予測する先見的なもので、数理科学的な現象解明を先導しました。また、振動制御の分野でも、同調液体ダンパーなどの新しい制御方式、同調質量ダンパーや免震構造などの性能評価法を提案し、それらは内外の長大な構造物で幅広く適用されてきています。振動計測を発展させ、既存構造物の状態監視技術につながる構造ヘルスモニタリングにおいてもレーザー非接触方式などを開発しました。これらの一連の成果を踏まえ、「構造制御学」という新しい分野を確立させ、正しく、この分野を世界的に主導してきました。

http://www.japan-acad.go.jp/japanese/news/2019/031201.html#006

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Recipients of the Japan Academy Prizes were elected at the 1127th General Meeting held on March 12th, 2019. Professor Emeritus Yozo Fujino is awarded the Japan Academy Prize. The prize is awarded to persons who have achieved notable research landmarks and said to be the most authoritative academic award in Japan; the awardees in the past include Nobel Prize winners. The award ceremony is scheduled in June.

http://www.japan-acad.go.jp/en/news/2019/031201.html

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