五月祭学生企画「東日本大震災、僕たちが見た現場」の開催

5月28日、29日の五月祭において、「東日本大震災、僕たちが見た現場 ~地域基盤の視点から~」が開催されました。本イベントは、土木学会・日本都市計画学会により、4月下旬から5月上旬に行われた「地域基盤再建総合調査団」に同行した学生(工学系研究科社会基盤学専攻・新領域創成科学科国際協力学専攻)を中心として企画されたものです。

会場では、床に一杯に広がる巨大地図(縮尺1:36,000)や、調査を行った6地域の調査報告パネルをはじめ、事前調査資料、防潮堤や津波の高さについての実寸スケールの表現など、大変臨場感のある展示となりました。

29日の午後には「地域基盤と地形から復興を考える」と題して地形学の専門家である鈴木隆介氏(中央大学名誉教授・国際地形学会名誉会員)、「地域基盤と漁業から復興を考える」と題して黒倉寿教授(東京大学農学生命科学研究科教授)をお迎えし、レクチャーと学生や参加者との討論が行われました。地形の読み取りによる土地利用の方向性に関する議論や、漁業の復旧における漁業特有の制度への理解、協業化や機能集約といったことの必要性に関する議論など、多数の活発な意見が交わされました。

悪天候にもかかわらず、来場者はのべ900名を超え、大盛況のうちにイベントが終了しました。

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写真:特別講演の様子

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写真:巨大地図と調査報告パネルの展示