内村太郎准教授が,文部科学大臣表彰 若手科学者賞 授賞

 内村太郎准教授が、平成20年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰「若手科学者賞」を受賞しました。


 受賞対象は「土構造物の堅さと耐震性を飛躍的に向上する技術の研究」で、補強土構造物を、機械的に締め付けることで、剛性と耐震性を飛躍的に高める「プレローディド・プレストレスト補強土工法」の発案、その理論的根拠の考察、実現場での実証の一連の研究に対するものです。これにより、土でも高い剛性と耐震性を持つ構造物を構築しうることが示され、工法の選択の幅が広がると共に、安価な土の利用による低コスト化と、建設残土の再利用による資源の有効活用が期待される点が評価されました。

 

 本賞は、科学技術分野において萌芽的な研究、独創的な視点に立った研究等、高度な研究開発能力を示す顕著な研究業績をあげた40歳未満の若手研究者を対象として文部科学省が授与するもので、平成20年度は72名の研究者が受賞しました。このうち、5割がバイオ・医学分野、3割が物性・材料・デバイス分野、1割が情報・通信分野の研究者であり、建設工学分野に対する授賞は数少なく、貴重なものです。

 

 授賞式は、平成20年度(第49回)科学技術週間特別行事の一環として、4月15日(火曜日)東京の虎ノ門パストラルにて行われました。