沖大幹教授、2021年国際水文学賞受賞

本専攻の沖大幹教授(国連大学上級副学長)は、国際水文科学協会(IAHS)の2021年国際水文学賞Doogeメダルを日本人として初めて受賞しました。

https://iahs.info/news/?news_id=348

同メダルは、水文科学分野において大きく寄与した科学者を表彰するものであり、毎年IAHSの会長・副会長、ユネスコ(UNESCO:国連教育科学文化機関)および世界気象機関(WMO)の代表者により選出されます。

沖教授は、世界の水文学および水資源の持続可能性に関する研究の第一人者です。Doogeメダルへの推薦書は沖教授の業績について「グローバルな水収支ならびに、気候変動および人間活動が水循環システムに及ぼす影響について水文科学に多大な貢献をした」と述べています。

国際水文学賞は1979年に創設され、沖教授の受賞は、日本人として3人目、2014年以降同賞がDoogeメダルとVolkerメダルの二つに分けて授与されるようになってからは初めてです。Volkerメダルは、水文学を広く社会に適用させた科学者を表彰するものであり、2021年は米国のハリー・F・リンス氏が受賞しました。

沖教授はこれまでに、日本学士院学術奨励賞(2008年)や生態学琵琶湖賞(2011年、日本生態学会)など、多くの賞を受賞しています。また、ローマクラブおよび日本学術会議の会員です。

Doogeメダル受賞にあたり、沖教授は次のように述べています。

「水文学の分野で、最も権威ある賞として知られる国際水文学賞をこの度受賞し、大変光栄に思っております。今後も水文学の研究を推進し持続可能な開発目標の達成に貢献するとともに、次世代の水文学者の育成にも精進してまいります」