生産技術研究所 水谷司 准教授が令和2年度科学技術分野の文部科学大臣表彰若手科学者賞受賞

文部科学省では、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者を「科学技術分野の文部科学大臣表彰」として顕彰してきており、昨年4月7日に令和2年度科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞者が決定しました.生産技術研究所の水谷司 准教授は、萌芽的な研究、独創的視点に立った研究等、高度な研究開発能力を示す顕著な研究業績をあげた40歳未満の若手研究者が対象となる「文部科学大臣表彰若手科学者賞」を下記の業績により受賞しました。

・業績名:「インフラの状態把握のための革新的計測情報処理技術の研究」
・業績内容:都市の安全安心を高めるためには膨大な数あるインフラの状態や自然環境を広域・リアルタムに把握する必要がありますが、低コスト、低労力でそれを実現する技術は未だ存在していません。水谷准教授は既設の通信アンテナや車載して走行しながら高速にインフラの表面と内部情報を収集できる測距レーザー、地中レーダーを活用し、その計測信号を高度に全自動で処理することで、低コストで,広域かつリアルタイムでの豪雨の検知と「三次元地表地中空間情報」を国土レベルで構築する高度な技術を開発しています。本研究はインフラの状態と自然環境を把握する技術にパラダイムシフトをもたらすと期待されています。

■参考■
令和2年度科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞者の決定について