山崎崇央さんと石田哲也教授が平成28年度土木学会論文賞を受賞しました。Mr. Takahiro Yamazaki and Prof. Tetsuya Ishida have won the JSCE thesis Award

本専攻をH29年に修了した山崎崇央さん(現:日本航空)と石田哲也教授の論文「生存時間解析を用いた東北地方における橋梁コンクリート部材の劣化定量分析」が平成28年度の土木学会論文賞を受賞しました。

近年、橋梁点検の義務化によって、膨大な点検データが蓄積されつつあり、データを活用した維持管理の高度化が重要な工学的課題となっています。ただし道路橋の劣化現象は多数の要因が複雑に関わるため、点検記録から十分に吟味された知見を抽出し、既設橋梁の維持管理や新設橋梁の設計にフィードバックする道筋は未だ確立されていません。本論文は、東北地方に位置する橋梁点検データに対して、カプランマイヤー法、Cox回帰分析といった生存時間解析を適用することで、数万におよぶ膨大な構造物群の点検データから、コンクリート構造部材の生存曲線の推定に成功すると共に、個々のメカニズムに応じた劣化傾向の判別と、劣化に対する影響因子を相互に定量比較することに成功しました。

平成29年6月9日に、ホテルメトロポリタンエドモントにおいて授賞式が行われました。

 

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