大学院の
研究グループ

基盤技術設計A

2013年伊豆大島土石流 源頭部の長期観測
ネパール・ポカラ:大規模多発陥没の調査
地盤工学は、自然と人間社会の境界としての「地圏」を対象として、人間が自然の脅威から身を守り、また自然を利用して快適に効率よく暮らすための技術体系です。自然地盤だけでなく盛土等の土構造物や構造物基礎・地中埋設管路も対象として設計・施工・維持管理、地震や豪雨による災害の軽減、廃棄物のリサイクルや地盤環境の保全など、実践的な課題に取り組んでいます。そのため、研究は、現地を訪れて現場のニーズを理解することから始まります。そして、基礎となる土質力学のほかに、地盤の成り立ちを説明する地質学や地形学、外力を取り扱う地震学や気象学、地盤挙動をシミュレートする計算力学の知見を取り入れて、解決策を探します。自然の営みと地圏の諸現象を理解し、これらを巧みに利用して問題を解決できる人材を育成します。