卒業生

外部から東大社会基盤学専攻へ入学し、社会で活躍されている方へ、当専攻を選んだ理由や大学院での生活、現在に仕事について聞きました。
  • Q1 なぜ東大社会基盤学専攻に進学しようと考えたのですか?
  • Q2 今どのような仕事をされていますか?
  • Q3 大学院での生活が今どう役立っていますか?
  • Q4 これから大学院への進学を検討している大学生に向けて一言お願いします

2023年時インタビュー

寺園 結基
東京理科大学 理工学部 土木工学科 出身
寺園 結基
2022年3月 修士課程修了
  • Q1:専門分野を変えたかったから
  • Q2:鉄道会社で設備のメンテナンスを行っています
  • Q3:直接生かせる場面は少ないですが、授業で得た視野の広さや研究で得た論理的な思考力は役になっていると感じます。
  • Q4:学生はフラットな立場で活動できる最後の期間です。学部生活に不足を感じたら、大学院への進学を応援します。
足立 幸太
山梨大学 工学部 土木環境工学科 出身
足立 幸太
2022年3月 修士課程修了
  • Q1:大学院への進学を考えたのは、学部での研究(水文分野)が自分の中で納得がいっていなかったことと、社会へ出る前にもう少しアカデミックを深めたいと考えたためです。大学院進学で東大社基を選んだのは、水文分野で優れた研究室があったこと、履修科目がどの分野の授業科目も受講可能だったこと、また、授業や研究室で英語を使う機会が多いと考えたためです。(ただ、正直な決め手は、事前に研究室見学に行った際の研究室の雰囲気や対応してくださった先生・学生さんたちの人柄に惹かれた部分が大きいです。)
  • Q2:日本工営株式会社上下水道設計部にて、国内外の案件に携わっています。
  • Q3:修論を進めていく過程では、論理的な思考や論述能力が鍛えられ、今の仕事にも活かされています。学生生活では、自身の分野外の授業も履修できたことから、より広い視野で物事を捉えられるようになり、世の中が以前より面白く視えるようになりました。何より、個性豊かな研究室の先生やメンバーと親交を深められたことが今の自分の糧となっています。
  • Q4:東大大学院での生活はもちろん大変な部分もありましたが、それ以上に得られたものも多かったと感じています。もちろん進学・就職にはいろいろな選択肢がありますが、その1つの候補として、東大の社基も考えて頂けると嬉しいです。もし、少しでも興味がある方は、気になる研究室の先生に話を聞きに行ってみるのも良いかもしれません。
小川瑞貴
名古屋大学 工学部 建築学科 出身
小川瑞貴
2022年3月 修士課程修了
  • Q1:学部の設計演習の経験から、定量的な評価をもとに都市や建築の設計がしたいと思い、その研究ができる研究室が東大社会基盤にあったため。
  • Q2:建設会社の都市開発部門
  • Q3:都市設計演習や研究活動を通して、都市に纏わるデータの分析手法や分析力を身につけられたことは、現在の仕事でも案件創出や特徴を整理する際に役立っています。
  • Q4:社会基盤専攻は分野横断のプログラムも多く、様々な先生・学生と関わることができる学科です。是非色々な知識を吸収しに来てください。
岡崎淳史
東北大学 工学部 建築・社会環境工学科 出身 出身
岡崎淳史
2016年3月 博士課程修了
           
  • Q1:学部時代に履修していた授業で、沖大幹先生が取り組んでいらっしゃった「仮想水」についての紹介があり、興味を持った事がきっかけだったと思います。当時は社会基盤学専攻に進学する事は全く考えていませんでしたし、他大学へ進学する道があることすら知りませんでした。院試が近づき情報収集をするうちにそれが可能なことを知り、また研究室選びや進路について考える中でグローバル水文学への興味が徐々に膨らんでいったため、進学を決めました。他にも、気候モデルの開発に携われるという話を聞いて、安直に「なんだかかっこいい」と思ったことや、「研究者を目指すなら東大」というアドバイスをもらったことなども後押ししてくれました。
  • Q2:博士課程修了後、理化学研究所やペンシルベニア州立大学での研究生活を経て、2021年から弘前大学に勤めています。仕事の内容は、教育・研究・運営等その他業務で、それぞれ割合は4:3:3というところでしょうか。研究は、様々な時間スケールを対象に水害や気候の予測と復元を行っています。大学着任後、様々なバックグラウンドを持つ方々と一緒に研究をする機会に多く恵まれ、世界がどんどんと広がっていく感覚が今はとても楽しいです。
  • Q3:講義や研究室での出会いや学びはもちろんの事として、大学院で「世界」を感じられた事は、その後の研究生活にとても役に立っています。そう言うと少し大げさですが、少なくとも国際社会へ飛び立つ気概を身に付けることができました。(今もだと思いますが)在学時、社会基盤学専攻には多くの留学生が在籍しており、また海外へ留学する友人も多くいました。先生方ももちろん世界の第一線で活躍されていて、そのような環境に当てられて、いつしか自分も世界を舞台に活躍するぞという気持ちを抱くようになっていました。そしてこの事は、視野の広がりと多くの成長の機会をもたらしてくれました。人生観をスケールアップできた事は、大学院で得られた大きな財産の一つだと思います。
  • Q4:社会基盤学専攻で過ごした大学院時代は知的刺激に溢れていて、青年時代の中で最も楽しい時期でした。ここには数多くのチャンスがあり、成長するにはもってこいの場所です。きっとあなたの想像を超える未来が待っているはずです。